【税理士試験】酒税法をおすすめする理由。運要素が強いのは本当か。

僕は3年(専念期間2ヶ月)で税理士試験を終えることができました。(今は税法免除大学院に在学)
税法科目で酒税法を選んだことが大きな決め手になったと思っています。

目次

酒税法を選ぶメリット・デメリット

酒税法を選ぶメリット・デメリットは、一般的に以下が挙げられます。

【メリット】
・総勉強時間が少ない
・理論暗記が少ない

【デメリット】
・実務に役立たない
・運要素が強い
・転職に不利

メリットは合っていると思いますが、デメリットの半分は間違っていると感じます。

この記事では、特に一般的に言われている酒税法のデメリットについて、いやそれは違うんじゃない?というスタンスでお伝えしていきます。

一般的に言われている酒税法のデメリットは間違っている

酒税法は実務に役立たない?

「酒税法のデメリットは間違っている」と見出しにしておきながら、さっそくで申し訳ないのですが、実務では、まったく役立ちません。(みなさんご存じかもしれませんが。)

ただ考え方を変えてみると、合格レベルの知識が実務に役立たない科目って実は多いんですよね。
法人・消費・所得・相続との比較は勝ち目がないので置いておきますが、ミニ税法と比べたらどうでしょうか。
無理やり序列をつけると、酒税法は当然最下位となりますが、酒税法以外のミニ税法(国税徴収法・住民税など)で合格レベルの知識が実務で役立つことはほぼないでしょう。(住民税・事業税などは実務レベルのスキルは当然必要です。)

つまり、酒税法は「実務でまったく役立ちません」が、その他のミニ税法も「ほぼ役立たない」ということです。
あまり実務に役立たない科目同士で無理やり序列をつける意味はありません。

酒税法は運要素が強い?

酒税法は、「運要素が強い」「ワンミスアウト」といわれることが多いです。
これは、ケアレスミス1回のダメージが大きいからです。
また少ない勉強量である程度の範囲をカバーできるので、運がよく受かっちゃう可能性があるのも事実です。

運が0とは言えませんが、ケアレスミスはそもそも運ではありません。
1度酒税法の不合格を経験した自分が感じることは、範囲が狭い分ケアレスミスがないように工夫する必要がある科目ということです。

科目ごとに特徴がありますよね。

法人・・・ボリュームが激多のかわりに努力が反映しやすい。
国徴・・・暗記が多く、作文力が試される。
消費・・・課非判定の判断力・スピードが試される。
酒税・・・ボリュームが激少のかわりにミスが許されない。

というように。

酒税法は、運要素が多いからリスクが高いのではなく、ミスを減らすために解き方の工夫訓練する必要がある独特な科目ということです。(この点で向き不向きがあります。)
酒税法での解き方の工夫は別の記事で解説しようと思います。

酒税法は転職で不利?

酒税法は転職で不利といわれますが、今はまったく影響しないと感じます。(そういう時代もあったのでしょうが)

一般的な税理士法人では、合格科目より税理士登録に近いかが重視されてるように感じます。
3科目合格見込みとなってからは、面接を受けた4社の法人からはすべて内定をもらっています。(規模拡大するために税理士数を増やしたいのでしょう)
また「法人税の受験経験者が必須」と記載された、高度な税務を扱う税理士法人の内定を頂いたこともありますが、きちんと法人税・消費税を勉強したことを伝えれば問題ありませんでした。(知識がなければもちろんマイナス要素だったと思います)

酒税法を選ぶ最大のメリットは「総勉強時間が少ない」こと

「総勉強時間が少ないこと」これが酒税法を選ぶ最大のメリットです。
「総」勉強時間と書いたのは、仮に不合格だったとしても、翌年の勉強時間が少なく済むという意味合いです。
参考までに、僕が酒税法に費やした総勉強時間は2回の受験で500時間程度です。消費税1回の勉強時間より少ないのではないでしょうか。

受験と実務の勉強を並行してやるという選択肢もある

受験にかける時間が少ないということは、空いた時間で実務の勉強もすることができます
僕の場合2年間の酒税法の受験期間に、実務に必須の法人税と消費税を同時に受講していました。
他の科目であれば、受験期は受験科目に捧げないと合格可能性が減っていくとおもいますが、酒税法だけは直前期の4ヶ月に集中して、残りの8ヶ月を実務の勉強や仕事に費やしても合格が可能なことが一番のメリットだと思います。

まとめ

一般的に言われている酒税法を選ぶデメリットに対する僕の意見は以下のとおりです。

・実務に役立たない→他のミニ税法と比べたらさほど変わらない。実務の勉強は別ですればいい。
・運要素が強い→運要素ではなくケアレスミス対策の比重が大きい科目。解き方を工夫する。
・転職に不利→今は不利じゃない(昔の名残?)。税理士登録に近い方が転職には有利。

個人的には、酒税法を選んでほんとによかったなと思っています。
2回目で合格できたので結果論ではありますが、法人税や消費税に合格できる自信がないという方には特におすすめしたいです。
ただ、酒税法が「合格しやすいか」とは言えないです。向き不向きがありますし、この議論は結果論の要素が多いです。
ボリュームが多すぎる科目だと合格の可能性が低いと感じる方は、検してみてはいかがでしょうか。

4月からでも間に合います!

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この記事を書いた人

独立税理士を目指す税法免除大学院生。
2~3年後に独立予定。

税金とお金の知識をわかりやすく解説することを心がけています!
税法免除大学院で学んでいることについても発信しています。

『得意なこと』・・・お金のこと、効率化、シミュレーション

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