先日(9/4)のブログ記事「税理士法人面接に行ってきました!」でお伝えしましたが、約半年ぶりの社会復帰を目指すべく2社の税理士法人の面接に行ってきました。(スタートアップメインの法人と上場準備会社メインの法人)
本日、面接の結果が出ましたので、ご報告いたします。
また、実は私は、昔は面接がかなり苦手でした。という以前に話すことがとても苦手でした。
たくさん頭を悩ませ、様々な試行錯誤を行った結果、苦手を少し克服でき、今では面接の準備(受け答えの練習など)はほとんどしていません。
このことについて、私が、苦手だった面接をどのように克服したかについてご紹介いたします。
就職面接の結果
私ごとですが、就職面接の結果は、無事2社とも内定をいただきました。(ありがたいことに、是非正社員として採用したいとのお話もいただきましたが、大学院との両立となるので検討しますと伝えました)
とりあえず10月以降もぷー太郎にならなくて済んだので、ひと安心です。
どちらに就職するかは、正直悩んでいましたが、上場準備会社メインの法人の方がよい印象でしたので、そちらにしようかなと。(将来的にはフリーランスやスタートアップ法人などを支援していきたいので、少しやりたいこととはずれますが)
家から少し遠いのが懸念点でしたが、紙が少ないこと、職員同士の雑談が少ないこと(アットホームな職場は苦手です)、リモートで働いている職員が多いこと、電話が一切ならなかったことなどの理由からこちらを選びました。
久々の税理士法人での仕事となるので、IT企業の関与先が多いようで、不安もありますが楽しみです。
昔は面接が大の苦手だった
ここからは、面接が大の苦手だった私が、ある程度面接に抵抗がなくなってきたことについて、かなり試行錯誤してきた私が、自分なりの意見をご紹介したいと思います。
私は、20代半ばまで面接はかなりの苦手でした。(面接以前にコミュニケーションも苦手で、言いたいことがうまく言えない状態)
当時は、自分は話すことが苦手なんだと思い込んでいましたし、先輩などにアドバイスを仰いでも「慣れればできるようになるよ」とか「場数踏めばだんだん話せるようになる」などと漠然としたアドバイスしかいただけませんでした。
おそらく本人たちも、なんとなくできるようになっていただけで上手く言語化ができていなかったのかなと今では思います。
また、多くの人は、自分ができるようになると、過去にできていなかった頃の自分の事はきれいに忘れてしまいます。これは私も気を付けなければならないことです。
私はあまりにも話すことが苦手だったため、当時は、話すことが苦手な人でもできる仕事を選ぼうなどと、苦手なことから逃げよう逃げようとしていました。
しかし、どんな仕事でも、お客様とのコミュニケーションはありますし(メールのやり取りだけで完結仕事は少ないでしょう)、会社内においても、上司に伝えるために、伝えたい内容を的確に伝える必要があり、話すこと(伝えること)が苦手で得することはひとつもないと気づきました。
そして、20代後半に差し掛かったころ(公務員をやめて税理士を目指したころ)から、自分がどのように話しているのか、どうして話すことが苦手なのかを真剣に考えるようになりました。
面接が苦手な理由3つ
面接苦手を克服するため(話すことがうまくなるため)、様々な書籍を読んだり、自分の話し方を録音することで、改善策を見出そうと考えました。
その結果、以下のことがわかりました。
- 質問を振られたときに何を答えればいいか、全く浮かばない(頭が真っ白状態)
- 話すことが苦手と思われないよう上手く話そうとすることに注力してしまう
- “話し方”に注力するがあまり、”話す内容”を考えることに頭を使えていない
私は、2.ばかりを意識して、それができないから自分は話が苦手なんだと勝手に思い込んでいました。
(後述しますが、実は話すときには、3.でいう“話し方”ではなく、”話す内容”が圧倒的に重要です。)
そして、話すことが苦手だと面接の評価が低くなってしまうため、より話すことが上手く見えるように質疑応答集を作るなどして、回答を覚えて練習していました。
そのため、覚えていない(練習していない)質問が来た時には、途端になにも浮かばず、思考停止状態となっていました。
最終的には、おどおどしたり、ごまかしたり、とりあえず話し始めてみるが途中から何を話したいかわからなくなってしまうなどの状態となり、上の1~3の悪循環となっていました。
苦手な面接を克服するためのたった1つのこと
苦手な面接を克服するために行うべきたった1つの事、それは、“自分の考えを言語化すること”です。
多くの書籍では、”話し方”を意識したものばかりであるため、それを学んだとしても型を身に着けただけで、自分が話したい”話す内容”の部分は磨かれないことになります。
大事なのは、話し上手に見える”話し方”ではなく”話す内容”を磨くことです。
なぜなら、型をいくら身に着けても、一見話し上手に見えるかもしれませんが、内容が薄かったり、自分が本当に思っていることではないことを言ってしまいます。
もちろん話し方も大事ですが、今回伝えたいことは、話し方を改善する以前にまずは、”話す内容”を改善するべきであるということです。(足し算引き算ができてないのに、実践的な応用問題をやろうとしているようなもの)
一方、自分の考えを言語化できていれば、自分が思っていることを素直に伝えることができますし、予想していない質問に対しても、自分の心の声をその場で言語化して回答することができるようになります。
そしてなにより、面接の前に面倒な質疑応答集を作る必要も、面接の練習も不要で、どの質問がきてもその場で考えて答えられるようになるため、緊張もあまりしなくなります。
昔上司が言っていた、”慣れればできるようになるよ”と言っていたのは、まさに何度も面接をする中で自分の考えを言語化してきたからだといえます。
”言語化”という言葉をいままで知らなかったので、もっと早く知りたかったなと。
自分の考えを言語化する具体的な方法
自分の考えを言語化する具体的な方法は、自分の考えを文字でアウトプットする訓練をすることです。
たったそれだけ?と思われるかもしれませんが、実際にやってみると言語化することが意外と難しいということがわかります。
具体的な方法は別の記事で詳しくご紹介しようと考えていますが、税理士受験生がブログを始めた理由で少しだけ紹介しています。
ざっくり説明すると、”なぜ面接が苦手なのか”などのお題を決め、横にしたA4用紙に1分以内の制限時間を設けて、頭に浮かんだことを箇条書きで3行以上書き出すというものです。
参考にした書籍は「ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング 著者:赤羽雄二」です。
1分以内に3行程度を書くことはかなり大変ですが、短い時間内に頭の中で漠然と考えていることを文字にすることが訓練の目的です。(最初は2分とかにしてもいいと思います)
ゆっくりと考えればきれいな言葉で正しい文章で書くことができるでしょうが、それでは意味がありませんので、できる限り早く頭に思いついたものをそのまま書きます。
実際にやってみたのでご紹介します。
- まずお題を決めます。(今回は”なぜ面接が苦手なのか”)
- ストップウォッチで1分を測る(白紙の状態からスタートして1分間)
- 頭に浮かんだことをそのまま書き出す(文章構成や、綺麗な単語を使おうとせず、頭の中に浮かんだイメージを書きなぐる感じ)
特に3.が重要です。人に見られると思うと、綺麗な言葉を使ってしまったり、言ってはいけないことが書けなかったりしてしますので、人に絶対見られないところに保管するか、書いたら捨てるのが良いと思います。(いくら身内でも)
書籍では1日10枚書けと言われていますが、私はそこまで書けないので日によってまちまちですが、平均3枚ぐらいです。(おそらく著者からはそれじゃ意味ないと怒られると思いますが効果は確実に感じています)
“言語化”に関する書籍のほとんどで、書くことの重要性を説いていますが、それらを実践してみれば説かれていることの意味が実感できると思います。(1~2週間ほどで効果が実感できるかと)
1日10枚書いても10分で終わりますし、A4用紙も1枚1円程度なので、コスパはかなりいいかと。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は、私の体験談を踏まえ、面接が苦手な理由とそれを克服する方法についてご紹介させていただきました。
面接だけでなく、日々のコミュニケーションにおいても自分の伝えたいことが伝えることができるようになり、コミュニケーションにおける誤解や勘違いが生まれることが少なくなったと実感しています。
言語化の重要さを知ったことで、私はかなり救われた身なので、今後も何かしらの形で発信したいとは考えています。
以上、面接や話し方が苦手で悩んでいる方の参考になりましたら幸いです。