私は、税理士試験に、仕事しながら、専念、大学院に通いながらの様々なパターンの環境で受験してきました。
今回はそれぞれのパターンについて、勉強スケジュールを紹介したいと思います。
勤務時代(1年目)
税理士試験1年目は会計事務所に勤務しながら簿記論と財務諸表論を受験しました。
予備校は、Studying(スタディング)と、直前期から簿記論のみTACを受講していました。
勉強の開始時期が年明け1月からだったため、簿記論メインでやっており、5月から財務諸表論の理論暗記を少しでも進めようとおもいましたが間に合いませんでした。
結果は、簿記論に合格、財務諸表論は不合格です。
合計勉強時間は1,000時間弱(簿記論900時間、財務諸表論100時間程度)です。
この年の勉強スケジュールは、次の通りです。
〇通常期
- 平日:通勤30分→仕事→退勤30分→帰り道のカフェで2時間(計3時間)
- 休日:4時間
〇直前期
- 平日:通勤30分+仕事(昼休み50分勉強)→退勤30分→帰り道のカフェで2時間(計約4時間)
- 休日:8時間
この時は会計事務所1年目であったため、残業が全くなく、時間的にも精神的にも勉強に集中できる状態ではありました。おかげで、昼休みや仕事終わり疲れ果てることなく、勉強できていたと思います。
また、土日も詰め込むようなことはせず、半日だけであったり自分のやる気や体力に応じて、調整していました。特に私はやる気がでないと本当に集中できないタイプという性格的な理由もありました。
専念(2年目)
税理士試験2年目は、前年不合格だった財務諸表論と、酒税法を受験しました。
予備校は、両方とも大原で受講しました。(大原を選んだのは、割引制度があったため)
働きながらの複数受験を想定していたため、運が良ければこの年で3科目揃えたいという気持ちもありました。
勤務していた会計事務所は、2年目から担当を持ち始め、残業時間もかなり増えるといった職場でした。
担当を持っている職員10人のうち、税理士試験を受けているのが1人といった状況でしたので、仕事に忙殺され資格をあきらめてしまった方も多くいらっしゃいました。
実務をする上では、担当をもって業務を行うことは非常にいい経験を積むことができると思いましたが、20代後半から税理士を目指し始めた私にとっては、税理士資格を取ることが最優先だと考えていました。
そこで、受験前の5月に退職し、直前の約2か月間は専念として受験しました。
専念の時の勉強スケジュールは以下の通りです。
〇通常時(勤務時代:試験終わり~翌5月、勉強モチベ低下時代)
- 平日:通勤電車で寝る→仕事→退勤電車で寝る→帰り道のカフェで1時間(計1時間)
- 休日:2~4時間
〇直前期(退職後:6月~試験日)
- 平日休日:8時間
徐々に頼まれる仕事も増え、直前期までは、なかなか勉強ができない日が続きました。
残業が多すぎるということはなかったですが、私の場合、特に仕事と勉強の切り替えが苦手だったことによる精神的な影響が大きいと思います。
直前期も、それほど多い勉強時間ではないですが、前年少し勉強していた財務諸表論と酒税法の受験であり、勉強ボリュームが少なかったため最後の方はあまりやることがなくなっていました。
結果は、財務諸表論に合格、酒税法に不合格となりました。
合計勉強時間は、500時間程度(財務諸表論200時間、酒税300時間)だと思います。
この年は、明らかに大原よりTACの方が合格者が多かったと思います。ミニ税法は予備校によって有利不利が分かれてしまう可能性もあるので、諸説ありますが、お金に余裕があれば両予備校を受講しておいた方がいいと私は思いました。
大学院に通いながら(3年目)
残る酒税法は、それほど勉強時間を割く必要はないと考え、計画より1年前倒しで税法免除大学院へ進学しました。この時は貯金と工場の日雇い派遣などで食いつないでいました。
少し特殊ですが、この時期に試験は受けなくとも、法人税や消費税も勉強しておかないとと考え、専門学校の受験生が受ける講座を受講していました。
4月に大学院へ入学し、週4日の授業(通学含めた稼働時間は20時間程度)をこなしながら、酒税法の勉強も再開しました。
勉強を再開する期間が遅くても間に合うのが、ミニ税法の良さですよね。
この時の勉強スケジュールは以下の通りです。
- 授業日:前日バイトの疲れで遅く起床→大学近くのカフェで3時間程度勉強→大学院の授業
- 授業がない日:1日工場バイト→疲れ果てて勉強できず
工場バイトは入りたいときに入るという状況はよかったですが、なんといっても体がキツかった・・・
試験直前の3週間ぐらいは、工場のバイトを週1回程度に抑え、勉強に集中しました。
結果は、現時点で合格発表待ちですが、各予備校の合格確実ラインを超えました。
合計勉強時間は300時間程度です。
終わりに
以上が、私の受験歴とそれぞれの勉強スケジュールでした。
仕事をしながら勉強するってホントにホントに大変です・・・
私は両立できませんでしたので💦
周りに共感できる方がいないとなおさら辛いですよね。
私の記事が、少しでも税理士受験生の皆様のお役に立てましたら幸いです。